「温泉の資格に興味があるけど、どれが取りやすいの?」
「温泉ソムリエと温泉マイスター、どっちが簡単?」
「初心者でも取れる温泉資格はある?」
それらが気になる方に向けた記事です。
温泉資格は、ぼくが知る限り日本には10種類以上あり、それぞれ難易度・試験形式・受講条件が大きく違います。「気軽に取れる資格」もあれば、「医療系資格保有者しか受講できない、最高難度の資格」もあります。
この記事では、温泉ソムリエ取得者である私・湯守みなとが、主要な温泉資格7つの難易度を客観的に比較します。「取りやすい順」に整理し、それぞれの資格の特徴・受講資格・費用・試験形式を解説するので、自分に合った温泉資格選びの参考にしてください。
※当サイトは、温泉ソムリエ取得者の個人ブログです。各資格の情報は公開時点の各主催団体の公式情報を基にしていますが、最新情報は各団体の公式サイトでご確認ください。なお、難易度の評価はリサーチベースで湯守みなと個人の判断も含みますので、ご了承ください。
- 温泉資格7つの難易度比較表(一覧)
- 難易度を測る5つの観点(試験・時間・費用・受講資格・更新)
- 取りやすい順の解説と各資格の特徴
- 目的別おすすめ資格
- 温泉ソムリエ取得者から見た現実的な難易度評価
温泉資格の難易度を測る5つの観点

本題に入る前に、「温泉資格の難易度」を判断する5つの観点を整理しておきます。「難易度」と一言で言っても、何をもって難しいかは人によって違うので、観点を分けて考えるのが大事だと思っています。
① 試験の有無と形式
最もわかりやすい難易度の指標。試験そのものがない資格(全講座受講で認定)から、筆記試験+実技試験の両方が必要な資格まで幅があります。当然、試験が厳しいほど難易度は上がります。
② 受講時間・期間
講座の長さも難易度の重要な要素。半日(3〜4時間)で済む資格もあれば、8日間の集中講座が必要な資格もあります。社会人にとっては「時間が取れるか」が事実上の難易度というハードルになりますね。
③ 受講料・費用
1万円程度で取れる資格もあれば、4万円以上かかる資格もあります。費用そのものは「難易度」とは違いますが、気軽に取れるかどうかも判断材料にはなります。
④ 受講資格の有無
これが意外と重要。誰でも受講できる資格もあれば、医療系資格保有者など、特定の前提条件が必要な資格もあります。「そもそも受講資格を満たしているか」が大きなハードルになる場合もあるんです。
⑤ 更新の有無・年会費
取得後の更新が必要な資格と、一度取れば一生有効な資格があります。年会費がかかる資格もあるので、長期的な「コスト難易度」として考える価値があります。
温泉資格7つの難易度比較表
まずは全体像を一覧表でお見せします。整理した、温泉資格7つの難易度比較です。
※ここでの「難易度」は単純な難しさだけではなく取りやすさだと考えてください。
| 資格名 | 難易度 (ハードル) | 試験 | 受講時間 | 費用目安 | 受講資格 |
|---|---|---|---|---|---|
| 温泉ソムリエ | ★ | なし or オンライン25問 | 半日orオンライン受講 | 28,600円〜 | 誰でも |
| 温泉観光実践士 | ★ | なし(全講座受講) | 2日間 | 11,000円 | 誰でも |
| 温泉観光士 | ★★ | あり(筆記) | 2日間 | 10,000円 | 18歳以上 |
| 温泉入浴指導員 | ★★★ | あり(筆記) | 2日間 | 44,000円 | 誰でも |
| 温泉マイスター | ★★★ | あり(筆記+実技) | 別府で検定(年2回) | 13,000円 | 誰でも |
| 日本温泉名人(温泉検定) | ★★★ | あり(筆記60問) | 1日(セミナー+試験) | 12,000円 | 誰でも |
| 温泉利用指導者 | ★★★★★ | あり(筆記) | 8日間 | 別途 | 医療系資格保有者等に限定 |
★の数は、「総合的な難易度」を5段階で評価したものです。試験の有無・費用・受講時間・受講資格の厳しさなどを総合した判断です。
湯守みなと的な大きな分類:温泉資格は大きく分けて、「誰でも比較的気軽に取れる資格(★〜★★)」と、「専門性が高く、受講資格や試験が厳しい資格(★★★以上)」の2つに分かれます。「趣味として温泉を深く知りたい」なら前者が入り口として良し、「仕事に活かしたい」「医療系・健康系の専門知識を温泉と組み合わせたい」なら後者がより活きてくるイメージです。
取りやすい順に解説|温泉資格7選

ここから、取りやすい順に7つの資格を解説していきます。
① 温泉ソムリエ|難易度★・取得者3万名を超える人気資格
温泉資格デビューとして最もおすすめなのが温泉ソムリエ。ぼく自身が取得した資格でもあります。取得者数とともに認知度がとても高く、全国区の温泉系資格と言えるでしょう。
主催:温泉ソムリエ協会(本部:新潟県妙高市)
取得ルート:①認定セミナー(半日)/②認定ツアー(1泊2日・現在実施有無は不明)/③N-Academy(オンライン)の3種類
試験:認定セミナーと認定ツアーは試験なし(受講で認定)。N-Academyのみオンラインの確認テスト25問付き(期間中何度でも受験可能、全問正解で合格)
受講時間:半日(約4時間)〜、オンラインの場合も同程度の受講動画
費用:28,600円(税込)※認定セミナー・N-Academyの場合。2026年4月の改定後の価格。認定ツアーは宿泊等が別途
受講資格:特になし(誰でも。N-Academyは中学生以上を推奨)
認定者数:3万名超(2024年9月時点の数字)
温泉ソムリエが取りやすい理由は、受講のみで認定される設計になっていることです。リアルの認定セミナーは試験なし、オンラインのN-Academyは25問の確認テスト付きですが期間中何度でも受験可能なので、しっかり動画受講すれば合格できます。「温泉に興味があるけど、難しい試験は苦手」という人にもピッタリの設計だと思います。
詳しくは温泉ソムリエ大全の温泉ソムリエとは|資格の全貌をわかりやすく解説や、温泉ソムリエ資格の取り方|3つのルートを徹底比較もあわせてご覧ください。
② 温泉観光実践士|難易度★・コスパ最高の温泉観光資格
温泉ソムリエと同等に取りやすい資格として、温泉観光実践士があります。温泉観光実践士協会が主催する温泉観光系の資格です。
主催:温泉観光実践士協会(温泉百貨店運営)
取得方法:2日間の養成講座を受講(会場 or オンライン)
試験:基本なし(全講座受講+アンケート提出で認定)
受講時間:2日間(会場受講)/約1ヶ月の配信期間(オンライン)
費用:一般11,000円(学生7,700円)
受講資格:特になし(誰でも)
特徴:上位ランク制度あり(3回受講で「温泉観光管理士」、5回で「診断士」など)
温泉観光実践士の特徴は、温泉観光地の活性化や旅館経営など、観光・地域目線の内容。温泉ソムリエが「温泉成分・入浴法」中心の入浴知識系なのに対し、こちらは「温泉地全体・観光・地域」の総合知識を学べる資格です。費用も11,000円と、温泉資格の中ではかなり安価。
温泉観光地の文化・歴史・地域経済に興味がある方には特におすすめ。受講ごとに講師や内容が変わるので、リピーターが多いのも特徴です。
③ 温泉観光士|難易度★★・学術的な温泉観光資格
続いては温泉観光士。日本温泉地域学会という学会が主催する、温泉観光系の中でもアカデミック寄りの資格です。
主催:日本温泉地域学会
取得方法:2日間の講義+試験
試験:あり(2日目に筆記試験。出席状況と試験結果を踏まえ合格者に認定書授与)
受講時間:2日間
費用:一般10,000円(学生8,000円)
受講資格:18歳以上であればどなたでも(先着100名)
会場:杏林大学(東京・三鷹)など
温泉観光士は、「温泉学」を学術的に学べるのが特徴。大学レベルの内容を平易に講義する設計で、専門家による講師陣のもとで温泉学の総合的学習を踏まえた本質的な理解を目指します。有名大学の教授など豪華な講師陣のもとで温泉学を体系的に学べる、当サイトとしても魅力的な資格です。僕はまだ取得していませんが、取得してみたいです。
難易度が★★なのは筆記試験があるから。温泉ソムリエや温泉観光実践士は受講で認定される一方、温泉観光士は試験に合格する必要があります。ただし、しっかり受講すれば十分に取れる難易度だそうです。
④ 温泉入浴指導員|難易度★★★・厚労省指導要領準拠の本格派
ここから少し難易度が上がります。温泉入浴指導員は、一般財団法人 日本健康開発財団が主催する、厚生労働省指導要領に準拠した資格です。取得費用も上がります。
主催:一般財団法人 日本健康開発財団
取得方法:講習(2日間)+筆記試験
試験:あり(筆記試験)
受講時間:2日間
費用:44,000円(税込)
受講資格:特になし(誰でも)
備考:厚生労働省指導要領準拠。「温泉利用プログラム型健康増進施設」の認定要件として配置義務あり
温泉入浴指導員の特徴は、厚生労働省が定める指導要領に準拠していること。民間の財団が主催していますが、講習会の講師や場所、料金まで厚生労働省に届出が必要で、内容が厳密に管理されています。
誤解されやすいポイント:「厚労省指導要領準拠」と聞くと国家資格に思えますが、厳密には国家資格ではなく、民間財団の講習修了証です。ただし、修了者は厚生労働省が定める「温泉利用プログラムを安全かつ適切に指導する能力を有し、身体測定、生活指導及び応急手当を行う者」として認められます。実質的に厚労省制度に深く組み込まれた、温泉資格の中では珍しい位置づけの資格です。民間資格だけど、公による公認みたいな感じですね。
⑤ 温泉マイスター|難易度★★★・「最難関」と言われる温泉資格
そして、温泉資格マニアの間で「最難関」とも言われることのある温泉マイスター。別府温泉地球博物館が主催する、温泉マニアにはたまらない資格です。しかし別府に直接行かなければ受けられないので、地域性がすごく高いです。
主催:別府温泉地球博物館(NPO法人)
取得方法:別府にて検定(筆記+実技)を受験。※2026年より講習会は廃止され検定のみの実施。テキスト・過去問での事前学習が推奨されています
試験:あり(筆記+実技のきき湯3問)
合格基準:80点以上
合格率:おおむね6割程度?(回によって変動)
費用:検定料13,000円(税込・認定証発行費込)※博物館の会員・賛助会員・学生・e-温泉マイスター合格者は8,000円
受講資格:特になし(誰でも)
会員制度:合格後、温泉マイスター協会は初年度無料、その後年会費1,500円
開催:別府で年2回(春・秋)
温泉マイスターが「最難関」とも呼ばれることがある最大の理由は、実技試験の存在です。きき湯ですね。別府八湯から採取した温泉を、手湯(手で湯に触れる)と匂いを頼りに「どの温泉か当てる」きき湯3問という、温泉マニア心をくすぐる試験形式。これは温泉ソムリエや温泉観光士にはない、温泉マイスターならではの試験で、なんともユニークです。
とはいえ、実技は「落とすための試験」というより面白さを追求した位置づけとされ、きき湯の配点は小さめ。筆記をしっかり押さえれば合格は十分可能です。温泉好きなら一度はチャレンジしてみたい、温泉資格の到達点的存在だと思います。
⑥ 日本温泉名人(温泉検定)|難易度★★★・1日完結のセミナー+検定
日本温泉名人(温泉検定)は、日本温泉協会が主催する温泉検定です。
主催:日本温泉協会
取得方法:当日のセミナー(講義)受講+検定試験(同日実施)
試験:あり(4択マークシート60問・試験時間60分)
試験範囲:温泉総論・温泉地学・温泉化学・温泉医学・温泉法学・温泉観光学の6分野(各10問)
費用:受験料12,000円(税込)※テキスト・セミナー・試験・認定証発行費込。テキスト所持者は割引あり
受講資格:特になし(誰でも)
特徴:6分野のセミナー(各50分)を受講した後、同日に検定試験を受ける1日完結型
日本温泉名人の特徴は、6分野を当日のセミナーで学んだ上で検定試験に臨む1日完結型であること。温泉総論・温泉地学・温泉化学・温泉医学・温泉法学・温泉観光学という幅広い分野を、学識経験者など温泉の専門家による各50分の講義で学んでから試験を受けられます。「1日でまとめて学習と試験を済ませたい」という人に向いています。
試験内容は6分野と幅広く、温泉法学の知識まで問われます。試験は4択マークシートで60問。難易度★★★としたのは、出題範囲が学術的かつ広範で、受講認定型の資格と違って実際の試験に合格する必要があるから。事前にテキストで予習しておくと、当日のセミナーの理解も深まり、合格しやすくなります。
⑦ 温泉利用指導者|難易度★★★★★・受講資格が最大のハードル
そして、温泉資格の中で最高難度と判断するのが温泉利用指導者です。温泉入浴指導員と同じく一般財団法人 日本健康開発財団の主催ですが、こちらは難易度が桁違いに高い資格です。
主催:一般財団法人 日本健康開発財団
取得方法:講習(8日間)+筆記試験
試験:あり(筆記試験)
受講時間:8日間
費用:別途(他の資格より高額)
受講資格:以下のいずれかに該当する者
・保健師又は管理栄養士
・4年制体育系大学卒業者・医学部保健学科卒業者
・看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師(条件あり)
・栄養士、准看護師、あん摩マッサージ指圧師等(条件あり)
・健康運動指導士 など
備考:厚生労働省指導要領準拠。「温泉利用型健康増進施設」の認定要件として配置義務あり
温泉利用指導者が最高難度な最大の理由は、受講資格そのものが極めて限定されていること。保健師・管理栄養士・看護師・理学療法士などの医療系資格や、4年制体育系大学卒業などの教育的バックグラウンドが必要で、一般の温泉好きでは受講すらできません。
講習も8日間と長く、内容も温泉医学・温熱生理治療学などの専門的な分野が中心。医療系の専門家が、温泉療養を業務として行うための資格と考えるのが正確で、一般の温泉好きが趣味で取る資格ではありません。
ただ、温泉系資格を語る上で「温泉利用指導者」の存在を知っておくことは、温泉文化全体の理解に深みを与えてくれると思います。
目的別おすすめ温泉資格
難易度比較を踏まえて、「目的別のおすすめ」を整理します。
趣味として温泉を深く知りたい方
趣味派には温泉ソムリエがベストだと思います。受講形式が選べて、忙しい社会人もオンライン(N-Academy)で取得可能。芸能人や著名人の取得者も多く、「温泉に詳しい人」というアイコンとしても機能します。
温泉地の観光・地域経済に興味がある方
温泉観光実践士または温泉観光士がおすすめ。前者は実践的で気軽、後者は学術的でアカデミック。両方取って比較するのも温泉資格マニア的には面白い選択肢です。
最難関に挑戦したい温泉マニア
まずは、温泉ソムリエ・温泉観光実践士・温泉観光士のいずれかもしくは複数取得がおすすめですが、温泉マイスターも面白い選択肢です。検定の日に合わせて別府までわざわざ足を運ぶ必要があるのは難がありますが、その分「実技で湯を当てる」という温泉マニア心をくすぐる試験形式が用意されています。「温泉資格の到達点」を目指したい方には最高の挑戦になるはず。「わたし、温泉マイスター持ってるんです。」という自己紹介は結構面白いと思います。
仕事に活かしたい方(温泉施設・健康増進系)
温泉入浴指導員(誰でも取れる)または温泉利用指導者(医療系資格保有者)。両方とも厚労省指導要領準拠で、温泉入浴指導員は「温泉利用プログラム型健康増進施設」、温泉利用指導者は「温泉利用型健康増進施設」の認定要件として配置義務がある実用資格です。仕事に直結する温泉資格としては最強。
1日で学習と試験を完結したい方
日本温泉名人(温泉検定)がおすすめ。午前に6分野のセミナーを受講し、同日に検定試験を受けられる1日完結型なので、何度も会場へ通う時間が取りにくい方に向いています。
温泉ソムリエ取得者の現実的な難易度評価
最後に、温泉ソムリエ取得者として、「実際のところ温泉資格って難しいの?」という現実的な評価をお伝えします。
国家資格と比べると「難しい」とは言えない
正直に言うと、温泉資格は国家資格(医師・看護師・薬剤師など)と比較すると、難易度は極めて低いと思います。例えば僕以外の温泉マニアの方が書いていたブログをみてみても、「比較的簡単」と評する方が多いように思います。ただ、当記事で温泉系資格を7つ紹介した通り、学ぶ内容や試験形式がそれぞれ違うので、難しさは資格によります。
「趣味の延長」として取りやすい設計
多くの温泉資格は、「趣味の延長として温泉を深く知る」ための設計になっています。間口は広め、と考えてよいでしょう。難しい試験で合格者を絞るというより、「温泉の正しい知識と入浴法を身につけてもらう」ことが目的の資格が多いです。温泉ソムリエの認定講座を受講していて、「合格させること」よりも「楽しく温泉を学ぶこと」が大事にされている設計を強く感じました。実際に、学んで楽しかったです。
「受講資格が高い資格」は別物
例外は7つめの紹介した温泉利用指導者。これは医療系の専門資格やバックグラウンドが必須で、そもそも一般の温泉好きには手が届かない資格です。逆に言えば、医療系資格を持っている方にとっては、ステップアップとして魅力的な選択肢になります。
「複数取得」を目指す温泉資格マニアも
温泉資格マニアの世界では、複数の資格を取得して比較したり、コレクションのように集めたりする方もいます。温泉ソムリエ→温泉観光実践士→温泉マイスター…と段階的に取得していくと、温泉に対する理解が立体的に深まると思います。
よくある質問(FAQ)
温泉資格の中で一番取りやすいのはどれですか?
温泉ソムリエ(オンラインN-Academy)と温泉観光実践士(オンライン)が双璧。どちらも試験プレッシャーが少なく、自宅で完結できる選択肢があり、社会人でも取得しやすい設計です。両方取るのも、大いにアリだと思います。
温泉ソムリエと温泉マイスター、どっちが難しいですか?
明確に温泉マイスターの方が難しい(ハードルが高い)です。温泉ソムリエは受講で認定される(N-Academyのみオンラインの確認テスト)のに対し、温泉マイスターは筆記+実技の試験があり、80点以上で合格という明確な基準があります。詳しくは温泉ソムリエ大全の温泉ソムリエと温泉マイスターの違いも参考にしてください。
温泉系の国家資格は存在しますか?
結論から言うと、温泉系の国家資格は存在しません。本記事で紹介した7つの温泉資格はすべて、民間団体・財団・学会が主催する民間資格です。
ただし、「準・公的」と呼べる温泉資格はあります。それが、本記事の④と⑦で紹介した温泉入浴指導員と温泉利用指導者。両資格とも、一般財団法人 日本健康開発財団が主催する民間資格ですが、厚生労働省指導要領に準拠しており、後述する厚生労働大臣認定の健康増進施設での配置義務があるという、国家資格に近い位置づけです。
「温泉系の資格を取って、国家資格の代わりとして仕事に活かしたい」という方には、この温泉入浴指導員・温泉利用指導者の2資格をおすすめします。
温泉ソムリエや温泉観光実践士などは、あくまで「知識として温泉を深める」位置づけの民間資格と考えるのが正確です。趣味目的も含めて、旅館などに勤めているスタッフさんが取得して仕事に活かしているケースも多いです。
温泉施設で働くのに温泉資格は必要ですか?
一般的な温泉旅館・スーパー銭湯・日帰り温泉施設で働くのに、温泉資格は法的に必須ではありません。温泉資格を持っていなくても問題なく勤務できます。
ただし、厚生労働大臣認定の「健康増進施設」で働く場合は、温泉資格保有者の配置義務がある、ということになります。厚労省が認定する健康増進施設には2種類あり、それぞれ配置すべき温泉資格が違います。
- 温泉利用プログラム型健康増進施設→ 温泉入浴指導員の配置義務
- 温泉利用型健康増進施設→ 温泉利用指導者の配置義務
これらの施設は、厚生労働省が「温泉を活用した健康増進事業を適切に運営できる」と認定した特別な施設で、全国でも数が限られています。先ほども言った通り「温泉施設で仕事に活かす」という意味で温泉資格を取るなら、まずはこの2資格を意識するのがおすすめです。
逆に、一般的な温泉施設のスタッフ・支配人・受付として働く場合は、温泉ソムリエや温泉観光実践士などのような「温泉の知識を持っている」アピールになる資格を取る方が実用的と言えば実用的。職場の温泉に関する説明力・接客力に直結します。
複数の温泉資格を取る意味はありますか?
温泉資格マニアの世界では、複数取得が結構あります。温泉ソムリエは「入浴法・成分」、温泉観光士は「観光・地域」、温泉マイスターは「最難関への挑戦」など、各資格で学べる内容が違うので、複数取れば温泉への理解が立体的になります。仕事で活かしたいというより、純粋に温泉好きの方は、段階的に挑戦するのも楽しいです。
温泉資格を取るのに費用がかからない方法はありますか?
残念ながら、温泉資格はすべて受講料or受験料がかかります。最も安価なのは温泉観光士(10,000円)や温泉観光実践士(11,000円)。「とりあえず1つ取ってみたい」という方は、この2つから検討するのがおすすめです。
まとめ|温泉資格7つの難易度比較
温泉資格7つの難易度を比較してきました。最後にまとめます。
| 難易度 | 資格名 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| ★ | 温泉ソムリエ | 趣味として温泉を深く知りたい・芸能人と同じ資格に憧れる |
| ★ | 温泉観光実践士 | 温泉地の観光・地域経済に興味がある・コスパ重視 |
| ★★ | 温泉観光士 | 温泉学を学術的に学びたい |
| ★★★ | 温泉入浴指導員 | 仕事に活かしたい・厚労省準拠の本格資格が欲しい |
| ★★★ | 温泉マイスター | 難関に挑戦したい温泉マニア・別府が好き |
| ★★★ | 日本温泉名人 | 1日で学習と試験を完結したい・幅広い分野を学びたい |
| ★★★★★ | 温泉利用指導者 | 医療系資格保有者・健康増進施設で働く・働きたい |
温泉資格は「どれが正解か」ではなく「自分の目的に合うか」で選ぶのが大切だと思います。趣味として軽く始めたいなら温泉ソムリエ、観光・地域に興味があるなら温泉観光系、マニア向けに挑戦したいなら温泉マイスター、仕事に活かしたいなら厚労省指導員系、と用途別に整理して選ぶのがおすすめです。
まずは温泉ソムリエから始めてみるのが、湯守みなと的にもおすすめの最初の一歩です。受講ルートがリアルとオンラインで選べる柔軟性と、芸能人を含む幅広い取得者層が、温泉資格デビューとしてバランスの良い選択肢になっています。
関連記事もぜひどうぞ。
- → 温泉の資格一覧|7つの資格を徹底比較【完全ガイド】
- → 温泉ソムリエとは|資格の全貌をわかりやすく解説
- → 温泉ソムリエ資格の取り方|3つのルートを徹底比較
- → 温泉ソムリエと温泉マイスターの違い|どっちを取るべき?
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